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感染者数の増減に一喜一憂しないための「陽性率」冷静な見方 (2/4ページ)

 この新規感染者数の数字は、日々の変動が大きい。そのため、一喜一憂する原因となりがちだ。

 たとえば、毎週月曜日は新規感染者数が少ない。これは、前日の日曜日に休みの医療機関が多く、持ち込まれる検体数が少ないため、月曜日に確認される人数も少なくなる--といわれている。

 また、4月の感染拡大時には、PCR検査の実施可能数が今よりも少なく、必要な検査が行われていないのでは? との声があった。つまり、新規感染者数の信ぴょう性には疑問が投げかけられていた。

 このように、検査数しだいで新規感染者数は変わってくる。新規感染者数だけをみていても、感染拡大を十分に把握できないかもしれない。

 ◆度々見直されてきた「陽性率」計算方法

 検査の動向を踏まえて感染拡大をとらえるうえでは、陽性率がポイントとなる。陽性率は、陽性判明数と陰性判明数の合計に占める陽性判明数の割合として計算される。

 東京都は5月8日に陽性率の公表を始めた。過去にさかのぼってその推移をみると、4月は常に2桁以上のパーセントとなっており、11日には最大31.7%にまで上がった。5月に入ると徐々に低下して、1%を切る水準まで下がった。しかし、その後再び上昇して、7月19日には6%となっている。第2波の襲来を予感させる動きといえるかもしれない。

 また、業種別などの集団ごとに陽性率をみることで、それぞれの集団での感染拡大の様子をみる手掛かりとすることもできる。

 たとえば、6月に新宿区で医師から紹介された人を対象に行われた検査スポットでは、「夜の街」で働く人を含む飲食業の陽性率が31%にのぼり、学生や会社員等の陽性率の8倍も高かったと報じられている。

 このように、陽性率をみることで検査を受けた人の中にどれぐらい陽性者が広がっていたか、すなわち新型コロナの蔓延状況をとらえることができる。

 ただ、この陽性率には当初いろいろな疑問が出されていた。そして、それに対して計算方法の見直しが図られてきた。

NEWSポストセブン

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