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感染者数の増減に一喜一憂しないための「陽性率」冷静な見方 (3/4ページ)

 ●同じ人が何回も検査することがあるため、検査回数で陽性率を計算するのはヘンではないか?

 →検査回数ではなく、検査した人の数をもとに計算することとした。

 ●患者が療養して、回復後に行なう陰性確認のための検査を計算に含めるのはおかしいのでは?

 →陰性確認のための検査は、陽性率の計算には含めないこととした。

 ●抗原検査が始まってから6月16日までの間、抗原検査で陰性判定の人にはPCR検査で確定検査を行っていた。抗原検査の陰性を陽性率の計算に含めると“二重計上”になるのではないか?

 →この時期の抗原検査の陰性は、陽性率の計算には含めないようにした。

 ●民間の機関が行う検査を含めずに、行政が行う検査だけで陽性率を計算するのはおかしいのでは?

 →民間の検査機関分も含めて計算することとした。

 ●曜日の関係などで日々の検査数が異なると、陽性率の値が大きく変動してしまう。

 →東京都や大阪府などでは、日々の結果ではなく、7日間の移動平均値として陽性率を計算することとした。

 ◆陽性率をどうみるべきか

 また、公表される陽性率をどうみるべきかという問題も議論されてきた。たとえば、陽性率が上昇した場合、次のようなとらえ方が出てくる。

 ●検査数が少な過ぎるから陽性率が高いのでは? というネガティブな反応。

 ●濃厚接触者など、感染疑いの強い人たちに集中して検査を行なっているのだから、陽性率が高いのは当たり前だという冷めた見方。

 ●感染の疑いのある人をうまく抜き出して、効率的に検査ができていると評価する意見。

 ●潜在的な感染者(検査をすれば陽性となる人)が水面下にたくさんいるのでは? という恐怖感。

 ●検査の正確性は100%ではないため、やみくもに検査をすれば、偽陽性(本当は感染していないのに陽性となる)や、偽陰性(本当は感染しているのに陰性となる)の人がたくさん出てくる。その結果、偽陽性の人が療養するための施設が不足する、偽陰性の人が人混みに入って感染を広げるなど、感染防止のコントロールが効かなくなってしまうという、やや行政目線の指摘。

NEWSポストセブン

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