記事詳細

感染者数の増減に一喜一憂しないための「陽性率」冷静な見方 (4/4ページ)

 これらのとらえ方の、どれが正しい、どれが誤っていると一概に言い切ることは難しいが、世界保健機関(WHO)は、3月30日に新型コロナに関するバーチャル記者会見を行い、検査の陽性率について見解を示している。

 〈陽性率が3~12%ならば、検査はかなり広範囲で実施されているといえる。陽性率がごくわずかのときは、検査する対象を誤っているかもしれない。もし陽性率が80%や90%などと高ければ、おそらく多くの感染者を見逃してしまっている(検査できていない)〉(新型コロナ対応のテクニカル・リーダー、マリア・ヴァン・ケルホーフ博士のコメントをまとめ)

 新規感染者数は7月に入って再び増加している。陽性率も徐々に上昇しているが、まだ4月のときのように最大30%を超えるような水準には至っていない。検査数を増やしていく中で、陽性率が急上昇する事態が訪れれば、第2波の襲来とみることができるだろう。

 このように、新規感染者数という実数と陽性率という比率を併せてみることで、感染拡大の動向を複眼的にとらえていくことができるかもしれない。新規感染者数だけを一面的にとらえて一喜一憂するのではなく、陽性率などの数字を多面的にみながら、冷静な思考を続けていく必要があるだろう。

NEWSポストセブン

関連ニュース