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【大前研一 大前研一のニュース時評】トランプ大統領は“不正の百貨店” 20冊近い暴露本に記された中身は… (1/2ページ)

 米国の連邦最高裁は9日、ニューヨーク州の検察当局がドナルド・トランプ大統領の不倫疑惑を巡る口止め料支払いの捜査の一環として求めた納税申告書を含む財務記録の開示について、「トランプ氏は拒否できない」とする判断を示した。

 その一方で、下院の調査委員会が求めた開示は認めず、下級審に審理を差し戻した。法廷闘争はさらに長期化する見通しになり、納税記録が大統領選前に提出される可能性はほぼなくなった。歴代大統領は慣例として納税申告書を公表してきたが、トランプ氏は一貫して拒否している。

 この納税記録には脱税などの証拠がヤマのように記されていると思われる。もし11月の大統領選までに公表されれば、トランプ氏に投票する人はますますいなくなっていただろう。

 さらに、14日に発売のトランプ氏のめいで臨床心理士のメアリー・トランプ氏の著作「トゥー・マッチ・アンド・ネバー・イナフ」の中には、トランプ大統領はやることなすことすべて不正の百貨店だと指摘されている。

 そのひとつ、トランプ氏が高校時代、他人に金銭を払って自分の代わりに大学進学適性試験(SAT)を受けてもらい、そのおかげで名門のペンシルベニア大ウォートン校に進学できたと暴露している。

 ただ、トランプ氏は当初、ニューヨークのフォーダム大学に入学し、その後にペンシルベニア大の大学院に進んでいる。SATというのは大学入試の際に使われるもので、大学院の場合には必要ないのではないか。この部分、メアリーさんの指摘と私が知っていることは合致しない。情報が錯綜しているのか、私の知識が足りないのか。

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