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【ジュリア・ミント プーチンの国より愛を込めて】思い出の「ダーチャ」が再び人気に (1/2ページ)

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 わが国のダーチャ(別荘)は、一般的には夏用の菜園付きセカンドハウスといわれていますが、そのタイプはさまざまです。

 ソビエト時代のダーチャは、夏の畑仕事の休息時などに利用するタイプと夏の間だけ住めるタイプが主流であり、ダーチャは当時の文化的現象になりました。私有物という概念そのものが国に存在しなかった社会主義ソ連の時代に、人々は土地と不動産を所有する感覚を好んだからです。

 ソ連崩壊後のロシアの時代になると、暖房やサウナつきで一年を通して暮らせるタイプのダーチャや富裕層向けの豪華なダーチャなども増えていき、今もロシア国内で数千万人がダーチャを所有しているといわれています。

 そして現在、コロナ禍の影響で再びダーチャへの関心が高まり、特に都市部の人々が郊外の土地やダーチャを購入し始めました。近年のロシアでは、よほどの過疎地でない限りインターネット環境は整っていますので、リモートワークが可能な職業の人々の中には、この機会にダーチャに定住する人もいます。

 私が小さい頃、私の祖父母も実家から5キロほど離れた場所にダーチャを所有していました。私たち姉妹と祖母は、毎年夏のイチゴの収穫季節になると一緒に歩いてダーチャまで行き、そこでたくさんの時間を過ごしました。

 それは白い外壁の小さなダーチャでした。中にはキッチンと休息用のソファがあり、トイレは外にありました。庭にはリンゴの木と、寒い地域ではめったに見られないウメの木やボタンの茂みなどがあり、イチゴやベリーなどの果物やビーツやジャガイモなどの野菜を育てる大きな畑がありました。