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【山口那津男 本音でズバッと】医療提供体制の逼迫を招かないよう「新しい生活様式」徹底を 「GoToトラベル」は臨機応変で (2/2ページ)

 被災した観光地の方々は気の毒である。観光産業のシェアは4%程度といわれるが、観光地は地域経済が裾野の広い関連産業に依存しているところも少なくない。祈るような気持ちで、キャンペーンによる客足を期待している。見捨てるわけにはいかない。

 今夏は、学校の夏休みが短く、ファミリー客は例年ほど期待できない。貴重なチャンスとなる7月の4連休を活用しようと政府は前倒し実施を決めた。

 ところが、折悪しく感染拡大のスピードが事業の準備を追い越した。東京都の小池百合子知事は「警報」を出し、都民に不要不急の都外移動の自粛と事業者への感染防止ガイドラインの遵守徹底を呼びかけた。

 政府は、これに合わせるように、東京都発着の旅行を対象外とし、予約キャンセルで損失が出るところには補償もすることにして事業をスタートした。一部の野党やメディアは対応を批判するが、事態の急変に臨機応変することは当然だし、過剰に反応して観光産業に追い打ちをかけるようなことも避けることが妥当である。

 立憲民主党と国民民主党が合流協議を始め、社民党も含めた新党構想も浮上しているという。有権者は、選挙互助会や政権運営の悪夢を忘れてはいない。失敗の本質を克服しなければ期待にはつながらない。(公明党代表・山口那津男)

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