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コロナで苦しむ北朝鮮、鳥インフル蔓延で踏んだり蹴ったり (1/2ページ)

 北朝鮮はこれまで国内に新型コロナウイルスの感染者はいないとしてきたが、各地で感染が疑われる事例が相次いでいる。24日には開城(ケソン)市で「悪性ウイルス」の感染が疑われる患者が確認されたとして、都市の完全封鎖に踏み切った。

 (参考記事:「コロナ感染」の脱北者男性、北朝鮮で当局に自首か

 ウイルスの感染はコロナだけにとどまらない。昨年来、中国から流入したと思われるアフリカ豚熱(旧称アフリカ豚コレラ)の発生が各地で報告されている。また、今年5月には平壌郊外の平壌ダチョウ牧場で、ダチョウが大量死する事件が起きている。鳥インフルエンザウイルスの感染によるものと思われ、これが全国に広がる様相を見せている。

 (参考記事:金正恩の「ダチョウ様」が大量死…スッポン処刑の悪夢よぎる

 咸鏡南道(ハムギョンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、道内の定平(チョンピョン)郡、新浦(シンポ)市をはじめとした全国の8ヶ所の養鶏場で鶏が大量に死亡した。

 この事案は中央に報告された。政府は20日に全国の畜産基地に対して、鳥インフルエンザに罹患する可能性のある家畜を道の防疫所が責任を持って殺処分し、焼却せよとの指示を下した。

 だが、このような指示が徹底されることは少ない。ただでさえ食糧が不足している北朝鮮で、貴重なタンパク源である家畜を焼却処分するのに抵抗を感じる人が多いと見られるためだ。通常は、ワイロを受け取って市場に横流しされる。

 (参考記事:北朝鮮、鳥インフル殺処分対象の鶏を市場に横流し

デイリーNKジャパン

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