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緊急地震速報「誤報」でも油断は禁物! 群発の茨城、千葉は要警戒

 30日の通勤時間帯に関東地方などで鳴り響いた緊急地震速報。結果的に震源地が異なり、有感地震もない「誤報」だったが、今年に入ってから茨城県や千葉県を震源とする緊急地震速報が相次いでおり、油断は禁物だ。各地で記録的豪雨が降った時期だけに、地震で想定以上の被害が出る恐れもあるという。

 気象庁は30日午前9時38分、房総半島南方沖を震源とするマグニチュード(M)7・3の地震が起きたとして、福島県、関東甲信、新潟県、東海で緊急地震速報を発表。最大震度5強を想定していたが有感地震(震度1以上)は観測されなかった。実際は、想定から約450キロ離れた太平洋の鳥島近海を震源とするM5・8の地震だった。

 夕刊フジで「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」を連載する武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏は、「海底は船の往来や魚の鳴き声などノイズは多く、信号でないものを信号ととらえることもある。遠くの地震を近くで発生したと誤るようなことが繰り返されれば『オオカミ少年』になり、肝心なときにかえって危ない」と警鐘を鳴らす。

 一方、鳥島で発生した地震は要注意だというのが立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏だ。「太平洋プレートがフィリピン海プレートに潜り込む地域で起きた地震だが、最近の西之島の噴火と同様の地域にある。首都圏の乗る北米プレートにずれこんでいたら、首都直下地震になっていたかもしれない」と強調する。

 緊急地震速報は30日を除いて今年11回発表されているが、うち7回が茨城県と千葉県に集中している。雨で地盤が緩んでいるところに地震が発生すると、より大きい被害となる恐れがあると高橋氏は指摘する。

 「関東や東北、北海道などでは小さい揺れでも斜面崩壊などに注意すべきだ。首都圏のニュータウン周辺や、都市計画以前の住宅が多い環状7号線周辺も注意が必要だ」

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