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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】領事館閉鎖、ファーウェイ排除…米中の緊張関係はもはや「第二次冷戦」だ (1/2ページ)

 米テキサス州ヒューストンにある中国総領事館が24日、閉鎖された。マイク・ポンペオ国務長官は、中国によるスパイ行為と知的財産窃取の拠点だったとして、「米国の安全保障、経済、雇用を守るための措置だ」などと、閉鎖要求を行った理由を説明した。

 同領事館は、新型コロナウイルスのワクチンに関する医療研究も狙っていたとされる。米大統領選の妨害や、プロパガンダ工作、黒人差別デモへの資金流入疑惑も指摘されており、米メディアでは「スパイの巣」と伝えられている。

 米政府が閉鎖を要求した後、総領事館の敷地内から煙が上がった。機密文書などの証拠隠滅を図っていた可能性もある。

 また、連邦捜査局(FBI)が西部カリフォルニア州サンフランシスコの裁判所に提出した文書によると、中国軍との関与を隠して入国ビザを不正に取得した中国人女性が、サンフランシスコにある中国総領事館に匿われていた。その後、この女性は逮捕された。ドナルド・トランプ大統領は「他の公館閉鎖もあり得る」と発言しているが、うなずける。

 総領事館閉鎖で見えてくるのは、トランプ政権の方向転換だ。「中国への厳しい対応」では変わりないが、以前は経済対策の根幹である貿易の問題を先に解決したかったはずだ。

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