記事詳細

「性的暴力で終わらぬ苦痛」告発に金与正氏はどう動くか (1/2ページ)

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は28日、北朝鮮の拘禁施設で脱北に失敗した女性らに対する性的暴力の横行が続いていると告発する報告書を発表した。

 北朝鮮の金正恩体制は、こうした人権問題で非難されることを最も嫌っている。金正恩党委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長は今月10日に発表した談話で「(米国が)朝米関係の改善に先だって『人権問題』が『解決』されるべきだと喧伝してわれわれの『人権実態』に言い掛かりをつけた」と述べ、露骨に不快感を示した。

 今回、OHCHRの報告書が告発した実態は以前から指摘されていたことだが、最近になって外交の前面に立つようになった金与正氏が、こうした非難にどのような反応を見せるかが気になる。

 (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

 OHCHRは今回の報告書をまとめるに当たり、北朝鮮から逃れたあと2009年から2019年にかけて本国に連れ戻され、その後、再び脱出することができた脱北女性100人余りから北朝鮮国内での状況について聞き取り調査を行った。

 調査に対し女性らは、連れ戻された後に保衛員(秘密警察)や保安員(警察官、現安全員)から性的暴行を受けたり、裸にされたり、堕胎を強要されたりしたと証言した。

デイリーNKジャパン

関連ニュース