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【日本の元気 山根一眞】豪雨対策は東アジア全体の俯瞰が必要 日本だけではなく視野を広げて調べる (1/3ページ)

 人吉市と球磨村の取材から戻り、獨協大学で担当している遠隔授業用のYouTube限定公開動画の編集を進めてきた。担当しているのは環境や科学技術関連の授業。気候変動による巨大災害は授業課題として見過ごせないため熊本入りしたのである。

 ところで、学生にとって全授業のオンライン化はかなりつらいのではないか。遠隔授業開始からすでに9週目、視聴授業は200を超えている。他大学の教員も「学生たちは長時間のリモート授業についていけていない」と伝えてきている。

 そこで私の遠隔授業は、学生が飽きないように毎回場所を変えて行ってきた。月探査がテーマの授業では、自宅の屋根上で夜空の月を見上げながら収録。6月後半には、宇宙技術や生物多様性、再生可能エネルギーを語るため、長野県や福井県の数カ所でロケもした。

 帰宅後、各種の情報に私なりの分析や意見を加えて動画を編集するが、1回の授業動画制作に数十時間を要するため精根尽き果てつつある。だが、「令和2年7月豪雨」では思いがけない発見が多くあり、それを学生に伝えなくてはと力をふりしぼっている。

 人吉市・球磨村取材の2日後の7月15日、気象庁は「7月上旬の観測対象地点の降水量の総和及び1時間降水量50ミリ以上の発生回数が、共に1982年以降で最多となった」と発表した。これまで降水量の総和で最多は「平成30年7月豪雨」だったが、今回は観測史上最大の20万8308ミリに達していたというのだ。今後もこの傾向は続く。

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