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【日本の元気 山根一眞】豪雨対策は東アジア全体の俯瞰が必要 日本だけではなく視野を広げて調べる (2/3ページ)

 また、この空前の降雨量は、インド洋熱帯域の海面温度がこの数年間で最も高かったことが一因と解析。大量の水蒸気を含んだインドモンスーンにフィリピン海からの湿潤な気流が合体して記録的な大雨をもたらしたという説明もあった。

 では、その大量の水蒸気を含んだ気流がインドから日本へ届くルートの各地域に大雨は降らなかったのか。動画編集をやめて、まる1日かけて各国の新聞社やテレビ局などにアクセスして調べ続けたところ予想通りだった。各国の洪水のニュース記事、動画が出てきたのである。

 インドのアッサムでは200万人が洪水に見舞われ50人が死亡、ネパールのセティ川渓谷、タイのパタヤ、ミャンマーでも洪水被害が発生。バングラデシュでは国土の3分の1が浸水したようだ。

 とりわけ被害が大きいのが中国で、長江(揚子江)の増水で三峡ダムでは水位が151・48メートルに達し、下流域の3789万人が避難、住宅2万8000軒が浸水、死者・行方不明者は141人。あの武漢市でも水位が観測史上3位の高さまで上昇した。33の河川が危険水位に達し、江西省など6省に大きな被害が発生しているという。空前の豪雨、水害は日本だけではなかった。

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