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米高官の台湾訪問発表に中国激怒!「断固反対する」 断交以降の米政府高官として最高位の訪台…米中対立さらに激化へ

 米中対立がさらに激化しそうだ。ドナルド・トランプ米政権は4日、アレックス・アザー厚生長官が近く台湾を訪問すると発表した。米国の閣僚や閣僚級としては6年ぶり。1979年の断交以降に訪台した米政府高官としては最高位で、米国と台湾との関係強化を世界に示す訪問となる。習近平国家主席率いる中国は「断固反対する」と激怒している。

 ワシントンの駐米台北経済文化代表処によると、アザー氏は、蔡英文総統や、台湾の感染症対策を統括する陳時中衛生福利部長(=厚労相に相当)らと会談し、新型コロナウイルス対策をめぐる米台の連携強化策について話し合う。アザー氏には、米疾病対策センター(CDC)の専門家も同行するという。

 アザー氏は声明で「台湾は新型コロナ危機における世界の保健衛生の手本となってきた」と称賛した。台湾訪問を通じて、「自由で民主的な社会こそが、健康を守り増進させていくのに最良の模範であるとの共通の信念を確認したい」と強調し、新型コロナ感染をめぐる「情報隠蔽」が批判された中国を暗に牽制(けんせい)した。

 これに対し、中国外務省の汪文斌報道官は5日の記者会見で、「台湾問題は、中米関係の中でも最も重要かつ敏感な問題だ」と強調。「一つの中国」の原則を厳守するよう米側に強く促し、アザー氏の訪台に「断固として反対する」と反発した。

 トランプ氏は2016年にも、台湾の蔡総統と電話会談し、「一つの中国」原則に縛られないとの考えを表明した。猛反発した中国は南シナ海に爆撃機や空母を派遣して軍事威嚇をエスカレートさせた。

 今回も、米中両国が東アジアで軍事的緊張を高める可能性がある。

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