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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び》石原元都知事だけじゃない、当事者を苦しめる「業病」発言 (1/2ページ)

 難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の女性から依頼を受け、薬物を投与して女性を殺害したとして医師2人が京都府警に逮捕された事件を巡り、元東京都知事の石原慎太郎氏(87)が自身の公式ツイッターに「業病のALS」と投稿して非難を浴びた。石原氏は謝罪したが、みなさんはこの件について、どう思われただろうか。

 業病は「前世での悪事の報いでかかると考えられていた難病」(広辞苑)との意味。石原氏は7月27日の投稿の4日後、「ALSを難病とせず業病と記したのは偏見によるものでは決してなく、作家ながら私の不明の至りで誤解を生じた方々に謝罪いたします」と書き込んだ。

 私はこの件を知り、これまでに取材で会った重い病気や障害の当事者の悲しみを鮮明に思い出した。「これまでの行いが悪かったからだ」などと言われたという人は、私が聞いただけで複数いた。それを言われた人たちは、すぐには立ち直れないほどのショックを受けていた。

 重度知的障害の娘を持つ女性は、「あなたの生き方を見ていれば、こういう子供が生まれるのは当たり前」と親族から電話で言われ、立ちすくんだという。それから毎日、人のいないところで声をあげて泣き、食べ物の味もしなくなり、子供との心中を考えた、と聞いた。別のがん患者の男性も「間違った生き方の報いだ」と言われ、怒りやくやしさとともに、自分の価値を見失ったと話していた。