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コロナ禍で就活暗転「売り手市場」に陰り 学生悲痛「こんなはずじゃなかった」 (1/2ページ)

 2021年春卒業予定の大学生・大学院生向けの求人数が昨年に比べ15・1%減少した。人手不足や緩やかな景気回復を背景に2015年ごろから続いてきた学生優位の「売り手市場」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて潮目が変わった格好だ。「こんなはずじゃなかった」。内定が得られず焦りを募らせる就活生らから、悲痛な声が上がる。

 ■1社に望み

 「コロナの影響をかなり受けている」。東洋大4年の男子学生(22)は就活環境の厳しさを訴える。

 志望する映像制作の業界に絞って就職活動してきたが、複数企業の選考に落ち、採用の取りやめにも遭った。内定はまだ得られておらず、最終選考に至った1社の今月の面接に望みをかける。「もし落ちたら、秋以降も受け続けるしかない」

 ■取り消しも

 影響が及ぶのは、内定を得ていない就活生にとどまらない。卒業後に定職に就いていなかった既卒者や、1社目の就職先を短期間で辞めてしまった「第二新卒」らの就職・転職支援サービス業「UZUZ(ウズウズ)」には、「4月の入社直前に内定を取り消された」「入社後に休業が続き、月10万円弱しかもらえず生活できない」といった相談が相次いでいるという。川畑翔太郎専務取締役は「IT関連の求人は徐々に戻りつつある一方、製造業では全く見つからない」と指摘する。

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