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「退廃的な踊り」を見とがめられた北朝鮮軍の兵士たちの運命 (1/3ページ)

 今月5日の夜、北朝鮮の首都平壌から、北部の恵山(ヘサン)に向かっていた列車が、咸鏡南道(ハムギョンナムド)にある平羅線の俗厚(ソック)駅で立ち往生した。急な停電によるものだ。暇を持て余した人々が娯楽会を開いたが、参加者から逮捕者が出る事態となった。一体どういうことなのだろうか。

 デイリーNKの朝鮮人民軍(北朝鮮軍)内部の情報筋によると、列車に乗っていたのは空軍・反航空軍(防空軍)司令部直属の兵士たちだ。娯楽会で即興を披露し、兵士3人がダンスを始めたのだが、その様子を見ていた軍総政治局宣伝部の宣伝員と、軍保衛局(以前の保衛司令部=秘密警察)の課長が突如、3人を逮捕したという。駅前の保衛小隊に連行された3人は、元いた部隊に護送された。さてその理由だが、次のようなものだ。

 「先烈たちの革命精神を学びに行く途中に、退廃的な南朝鮮(韓国)の踊りを真似して踊った」

 (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

 3人は、金日成主席の抗日パルチザン活動の足跡をめぐる聖地巡礼「踏事」(タプサ)に行く途中だったのだが、そこで披露したダンスは、韓国のアイドルグループ「防弾少年団(BTS)」のものだったのだ。

デイリーNKジャパン

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