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安倍首相、慶応大病院で検査 「万全の状態に」「騒ぎすぎ」…与野党に波紋 (1/2ページ)

 安倍晋三首相が17日、東京・信濃町の慶応大病院で検査を受けたことに、自民党からは新型コロナウイルスへの対応で激務が続く首相の体調を心配し、休養を勧める声が相次いだ。ただ、第1次内閣が持病の悪化で幕を閉じた経緯があるだけに、このタイミングでの受診は与野党に波紋を広げそうだ。

 「リーダーの健康はとても重要。体調管理のためにも気分転換は必要だ」

 首相に近い自民党の稲田朋美幹事長代行は国会内で記者団にこう述べ、首相の体調を気遣った。

 首相と初当選同期の野田聖子元総務相も産経新聞の取材に「検査をしっかりやって、万全の状態になっていただきたい。コロナ禍で休む間もなかったと思う」と述べた。

 首相は例年、この時期に山梨県鳴沢村の別荘で静養するが、今年は控えている。自民党の甘利明税制調査会長は16日のフジテレビ番組で疲労蓄積を心配し、「責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている。数日でもいいから強制的に休ませなければならない」と強調した。

 自民党幹部が最近、休養を勧めたところ、首相は「四六時中監視されているような仕事だからね」と述べ、マスコミなどからの批判を気にしていたという。

 首相はかつて潰瘍性大腸炎の悪化で退陣を余儀なくされた。こうした過去を踏まえてか、参院重鎮は「麻生太郎副総理兼財務相が首相の『総裁連続4選』と言わなくなった」と指摘。「小渕恵三元首相が倒れたときは後継に森喜朗氏を選んだ。あの時同様、政局に利用する人も出てくるのではないか」(自民党ベテラン議員)との声も漏れる。