記事詳細

バイデン氏はなぜ大統領候補になったか 苦難と復活の人生、妻子が事故死 (1/2ページ)

 【ワシントン=平田雄介】11月の米大統領選で民主党の大統領候補に正式指名されたジョー・バイデン氏(77)は、日本では2013(平成25)年12月の安倍晋三首相の靖国神社参拝に「失望」を表明したオバマ前政権の副大統領として知られる。米国でも失言癖などが問題視されてきた。なぜ支持されるのか。

 バイデン氏は1942年生まれ。東部ペンシルベニア州とデラウェア州で育った。幼少期から吃音に悩み、頭の中で話す内容を確かめてから発話するなど苦労して克服した。

 シラキュース大学法科大学院在学中に最初の妻、ネイリアさんと出会う。結婚して飼い始めたイヌを「セネター(上院議員)」と名づけた。72年11月、29歳で上院議員に当選。史上5番目の若さだった。同12月、クリスマスの買い物に出かけた妻と1歳の娘を交通事故で亡くした。息子2人も重体。一時は議員就任を辞退しようとしたが、説得を受け翻意した。子供たちのため、首都ワシントン(コロンビア特別区)には住まず、デラウェア州から長距離列車で通勤を続けた。

 上院議員として外交や刑事司法、薬物問題に取り組んだ。外交、司法委員会では委員長も務めた。91年の湾岸戦争で武力行使に反対した。イラク戦争に先立つ2002年の武力行使決議案では賛成に回り、のちに「後悔」を口にした。「すべての重要な外交政策と安全保障に関する判断でミスを犯してきた」(ゲーツ元国防長官)という評価もある。