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「山口組」分裂5年、新たな対立局面!「神戸山口組」から有力組織脱退の動き加速 続く抗争…終息見通せず (1/2ページ)

 日本最大の暴力団山口組が分裂し、神戸山口組が結成されて27日で5年。抗争は激化し、当局は両組織を特定抗争指定暴力団に指定して抑え込みを図る。圧倒的優位に立つ山口組に対し、神戸山口組では7月以降、中核組織・山健組など有力組織脱退の動きが加速。力の差が広がる一方で終息は見通せず、対立は新たな局面を迎えている。

 

 神戸山口組は、山口組の篠田建市(通称・司忍)組長、高山清司若頭の出身母体・弘道会主導の組運営や、下部組織に上納金を厳しく求める姿勢に不満を募らせた山健組を中心に結成された。2016年3月には警察庁が対立抗争状態と認定。昨年4月以降は死傷者の出る抗争事件が多発し、弘道会と山健組が深く関与してきた。

 抗争激化を受け、愛知、大阪、兵庫など6府県の公安委員会は今年1月、両組織を特定抗争指定暴力団に指定。「警戒区域」とした10市で5人以上で集まることを禁じるなど強い制約をかける。5月に岡山市で神戸系池田組幹部が銃撃される事件が起きると指定は10府県に、警戒区域は16市に拡大された。

 こうした中、7月には山健組が再び上納金に不満を募らせ、今度は神戸からの離脱を表明。中田浩司組長=弘道会系組員への殺人未遂罪などで起訴=が神戸の井上邦雄組長に反発し、勾留先から手引きしたとされる。

 山健組は、山口組3代目田岡一雄組長時代の山本健一若頭が就任前の1961年に結成し、後に5代目渡辺芳則組長も輩出。一時は約7000人超の組員を抱え、「山健にあらずんば山口にあらず」と言われたほどの「名門」。捜査関係者は、「『山健』の名前があったからこそ神戸山口組は存続できた」と評する。

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