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安倍首相「電撃辞任」の裏に何が… 病魔との戦い「悩みに悩んだ」1人で決断 (1/2ページ)

 安倍晋三首相が電撃辞任を決断した。歴代最長を誇った政権は2012年12月の第2次内閣発足から約7年8カ月で幕を閉じる。経済政策「アベノミクス」で雇用増に成功し、集団的自衛権の限定的行使を認める安全保障関連法を成立させ、日米同盟の再構築を実現した。持病の「潰瘍性大腸炎」の悪化は伝えられていたが、症状が一時改善して政権運営に意欲を示した場面もあった。決断の裏に一体何があったのか。

 「国民の負託に自信を持ってこたえられる状態でなくなった以上、首相の地位にあり続けるべきではないと判断した」

 安倍首相は28日の辞任会見でこう語った。ただ、記者会見の原稿は直前まで、「残り1年、頑張って…」という趣旨の文言が記されていた。

 持病の再発兆候が見られたのは今年6月の定期検診だった。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、6月20日まで147日連続で執務して、過労がたまっていた。

 潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起こる病気で、激しい下痢や血便、強い腹痛、発熱などの症状が現れ、相当体力を奪われるという。

 安倍首相は会見で、「先月中頃から、体調に異変が生じ、体力をかなり消耗する事態となった。今月上旬には、再発が確認された」と語った。

 ただ、慶応大病院への「日帰り治療」で新しい薬(点滴)も試され、症状は少し改善した。3連休から公務復帰した19日、「これから再び仕事に復帰して頑張っていく」と意欲を示していた。

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