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札幌国際大の教授解雇問題 大月隆寛氏が大学を提訴 卒業生有志は抗議文提出

 北海道の札幌国際大で、民俗学者の大月隆寛氏(61)が教授職を懲戒解雇された問題をめぐり、大月氏は地位確認や損害賠償などを求め札幌地裁に提訴した。卒業生有志も処分の撤回を求める抗議文を大学側に送付した。

 問題の発端は、退任が決まっていた城後(じょうご)豊前学長が3月に開いた記者会見で、大学側が日本語能力が水準に満たない留学生を入学させていると批判したことだった。会見に同席していた大月氏は6月に突然、懲戒解雇された。

 訴状で大月氏側は、大学の懲戒解雇処分は懲戒事由に該当しない解雇権の乱用で、違法かつ無効と主張。雇用契約上の地位にあることの確認や賃金の支払い、損害賠償などを求めた。

 一方、卒業生有志が8月18日付で大学側に送った抗議文では、《先生(大月氏)の名誉を傷つけ、先生に教わった私たち卒業生の名誉をも傷つける行為であることから、強い憤りを覚えます》として解雇処分の撤回を訴えた。

 さらに留学生問題に関し、《外国人留学生への適切な対応がとられているのかを公平に調査後、結果を公表して頂きたい》と強調している。

 外国人留学生について卒業生有志の1人は、「(在学当時は)話していて勉強になる人もいて、交流する意味もあったが、在学生に聞いたら『それはここ1~2年ない』と言われた」と明かす。

 卒業生有志は今後、「抗議文を認知してもらうためにツイッターを中心に動こうと思っている。卒業生でつながり、在校生が行動を起こしたいと思ったとき、力になれるような位置にいたい」と語った。

 札幌国際大は「コメントを控える」としている。

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