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ポスト安倍の絶対条件は… 財務省の言いなりなら日本経済沈没! 雇用と所得増やす金融緩和と積極財政を (3/3ページ)

 もちろん課題も残った。長期停滞は脱却できたが、他方でインフレ目標は未達成だった。特に消費増税に政権は終始振り回されてきた。消費増税自体はアベノミクスの政策オプションではない。民主党政権の負の遺産だ。2度の消費増税がなければ、日本経済はさらに発展しただろう。また豪雨や地震など自然災害も頻発し、防災インフラの整備が長期的にも必要なのは、国民の誰の目にも明らかである。

 ポスト安倍には、菅義偉官房長官、岸田文雄自民党政調会長、そして石破茂議員の3氏を軸に後継が戦われそうだ。誰がなるのか現段階ではわからない。だが、彼らがしなければならない経済政策だけははっきりしている。長期停滞に二度と陥らない、国民の雇用と所得を増加させる金融緩和と積極財政の組み合わせである。これが安倍政権の残した最大の教訓である。

 ■田中秀臣(たなか・ひでとみ) 上武大ビジネス情報学部教授。専門は日本経済思想史、日本経済論。長年にわたり金融緩和を中心にデフレを脱却する「リフレ政策」を主張してきた。著書に『増税亡者を名指しで糺す!』(悟空出版)など。

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