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次期首相“本命候補”菅義偉氏の外交手腕 軍事的覇権を強める中国と“反日暴挙”繰り返す韓国への断固たる姿勢重要 『親中派』二階氏の影響で揺らぐ可能性も (3/3ページ)

 福井県立大学の島田洋一教授(国際政治)は「菅氏の対中姿勢は、安倍首相ほどには、中国のイデオロギー的な歴史観を押し返せない懸念がある。総裁選で、いち早く支持を表明した『親中派』の二階俊博幹事長や、中国を刺激したくない経済界の意向もあり、どこまで歴史戦で反論できるか不安だ。外務省の『チャイナ・スクール』に外交を牛耳られないよう腰を据えて対処すべきだ」と注文を付けた。

 対韓外交も注目だ。

 文政権の韓国は、韓国国会議長(当時)による「天皇陛下(現上皇さま)への謝罪要求」をはじめ、韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射事件、自衛艦旗「旭日旗」への侮辱、いわゆる「元徴用工」の異常判決、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄決定など、数々の暴挙を繰り返してきた。

 永田町事情通は「安倍首相の外交路線を引き継ぐとはいえ、『親中派』であり、『親韓派』でもある二階氏の影響を受けて、融通無碍で対処し、揺らぐ可能性も出てくるだろう」と警戒する。

 党内最大派閥である細田派の細田博之会長と、第2派閥の麻生派を率いる麻生太郎副総理兼財務相、竹下派の竹下亘会長が2日、二階派を外して菅氏の支持を表明する共同会見を開いたのは、二階氏の増長を防ぐためなのか。

 ちなみに、菅氏は月刊誌「WiLL」(2019年3月号)の特別寄稿「令和の時代-政治を前に!」で、「令和は内政・外交ともに国益、つまり国民の生活を第一に考えた政治が求められる」と語っている。

 前出の島田氏は「『菅外交』は当面、大胆に踏み込まず、安全運転でいくはずだ。ここは、経験と実績のある安倍首相に、実質的に外交を担う『特別補佐役』のポジションを用意し、アドバイスを受ける形で二人三脚でやっていくのが望ましい」と語っている。

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