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【室谷克実 新・悪韓論】文大統領の意向“忖度”で頭角現す金大中元大統領の三男 反日鮮明…「親日派の墓あばき」法案の発議者 (2/2ページ)

 金弘傑氏が代表発議した法案の1つは「国立墓地法改正案」だ。親日派と認定された人物の墓を、国立墓地から追放する-。つまり“親日派の墓あばき”のための法案だ。保守系紙は批判した。

 もう1つは、「旭日旗類処罰法案」。旭日旗そのものだけではなく、旭日旗を連想させる小物類まで取り締まりの対象とし、配布した者、着用・所持した者に刑事罰を科す内容だ。保守系紙は「連想させる小物類」の取り締まりが「表現の自由」を侵すと批判した。

 国会議員になって6カ月に至らない人物としては、信じられない活躍だが、彼は一方で金銭スキャンダルも抱えている。

 金大中氏の息子3人がそろって汚職で逮捕されたのは、依然として“有名な話”だが、そうした前歴のある人物を比例候補4位に据えた文在寅与党とは、すごい度胸だ。運動費が回ったのだろうか。

 今は金大中氏の次男と遺産相続で係争中だ(=長男は昨年死去)。遺産の中には、ノーベル平和賞の賞金も含まれている。賞金の一部は寄付されたが、残り8割ほどは金弘傑氏が持ち出して「行方不明」だという。20億ウォン(約1億7800万円)とされる旧金大中邸も、次男の了解のないまま金弘傑氏が20歳の息子に譲渡してしまったとされる。

 しかし、韓国での最近の裁判を見れば、金弘傑氏は何の心配もしていないだろう。「新権力層」の一員となった裁判所は、大統領の覚えめでたい人物に対しては「曲学阿世」ならぬ“曲法阿文”(=法を曲げて文在寅氏に阿=おもね=る)の判決を下すからだ。

 旧悪の追放者が、いっそう悪辣(あくらつ)な新悪になる-朝鮮半島の歴史は、今も繰り返されている。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に『悪韓論』(新潮新書)、『反日種族の常識』(飛鳥新社)、『呆韓論』(産経新聞出版)、『韓国のデマ戦法』(同)など多数。

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