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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】2019年世界を襲った自然災害 推定被害額が100億ドル超えの大災害も (1/2ページ)

 2019年、日本では地震では誰も死ななかった。珍しい年だ。

 しかし世界の自然災害は相変わらず多い。経済的損失が10億ドル(約1090億円)以上をもたらした自然災害だけでも15件あった。英国の国際援助団体が、各国政府の公式統計や、NGOや援助団体の推計データ、科学研究やメディア報道に基づいてまとめたものだ。

 推定被害額が100億ドル(約1兆900億円)を超えた大災害も7件あった。この7件は、日本を襲った台風19号のほか、インド北部に壊滅的被害をもたらした洪水や、中国を襲った台風9号(アジア名はレキマー)、米国を襲ったハリケーン「ドリアン」、中国の洪水、米国の中西部と南部での洪水、それに最も大きな被害を出した米国カリフォルニア州での山火事だ。世界中で自然災害が起きているのである。

 台風19号は10月に日本に上陸して関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な大雨になって、人命、家屋などに重大な被害を与えた。被害が確認された住家は全国で96000棟を超えた。災害救助法が適用された自治体は14都県の390市区町村にも達して、東日本大震災を超えて過去最大になった。

 洪水や土砂に襲われ亡くなった人が続出した。最も人的被害が大きかったのは福島県で、死者は30人。被害が最大だったのは阿武隈(あぶくま)川流域での多くの河川が郡山市、須賀川市、本宮市、伊達市、白河市などで氾濫や決壊したためで、2階まで浸水した家屋も多かった。

 次いで人的被害が大きかったのは宮城県で19人。丸森町での死者数は11人に上った。阿武隈川の支流での破堤や支流の土砂崩れが死因だった。2019年には限らない。2018年には西日本豪雨があった。2014年にも77人の人命を奪った広島の土砂災害があった。

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