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オーストラリア記者2人が緊急帰国 中国当局が事情聴取要請

 オーストラリア放送協会(ABC)などは9日までに、ABCなどの同国の中国特派員記者2人が中国を離れ、緊急帰国したと伝えた。中国当局が「国家安全保障上の問題」を理由に2人に事情聴取を求めたため、オーストラリア外務貿易省が保護し、帰国を支援した。

 北京に滞在していたABC記者と、上海にいたオーストラリアン・フィナンシャル・レビュー紙の記者のもとを3日未明、中国の警官が訪れ、出国禁止を告げた上、聴取に応じるよう伝えた。ABC記者から相談を受けた北京のオーストラリア大使館が中国当局と交渉、2人の帰国を手配した。

 中国では中国国営中央テレビの英語放送でキャスターを務めるオーストラリア国籍の女性が当局に拘束されている。フィナンシャル・レビュー紙によると、2人はキャスターに対する調査の参考人聴取を要請されたという。2人はそれぞれオーストラリア大使ら同伴の上で中国国家安全省の聴取を受けた。

 両国関係は、オーストラリアのモリソン首相が新型コロナウイルスの発生源などについて独立調査を求めたことをきっかけに悪化。オーストラリア外務貿易省は7月「恣意的に拘束される可能性がある」として国民に中国本土を訪れないよう警告していた。 (共同)

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