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【東日本大震災から9年半 忘れない、立ち止まらない】“あの日”まで津波といえば「チリ地震津波」 「経験則は判断を鈍らせる」苦い教訓を胸に刻む (2/2ページ)

 さて、大船渡市では、チリ地震津波60周年慰霊祭が予定より1カ月遅れの6月24日に営まれた。

 くしくも、翌25日、千葉県で震度5弱の地震が観測された。気象庁が東日本大震災の余震という見解を示したことで、「巨大地震の影響は、そう簡単には消えないんだよ」と警鐘を鳴らされた気がした。

 「日本史上最大の直下型地震」といわれる濃尾地震(=震源は、現在の岐阜県本巣市)は今でも余震がある、と最近知った。

 1891(明治24)年の発生から129年が経過し、経験者が残らずいなくなった後も尾を引いていると聞けば、誰しも驚くだろう。

 東日本の余震もこれまで大小いくつも観測されているが、ここ2、3年は「まだ余震があるなんて」と毎回新鮮に驚いていた。

 だが、46億年の地球の歴史を考えれば、10年程度の歳月は瞬きするより短い時間にしか過ぎない。地球にとっては、129年前すら「ついこの間」の感覚なのだろうから。

 まして、「たった9年半前」の大地震となれば。この先も“長い付き合い”となることを覚悟しなけりゃな…と思うのだった。

 ■鈴木英里(すずき・えり) 1979年、岩手県生まれ。立教大卒。東京の出版社勤務ののち、2007年、大船渡市・陸前高田市・住田町を販売エリアとする地域紙「東海新報」社に入社。震災後、記者として9年間、被害の甚大だった陸前高田市を担当。現在、同社社長。

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