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京大教授「日本人はコロナを克服。年末に終焉」説の論拠 (3/6ページ)

 つまり、日本において新型コロナの感染や重症化がおさえられたのは、S型、引き続きK型が早期に日本に流入していたことにあるという。今年1月中旬に武漢滞在から帰国した男性が国内最初のコロナ感染者とされたが、昨年末の段階で、すでに弱毒性のコロナが蔓延していたのだ。

 「もう1つのポイントは、1月23日に武漢が封鎖されてからも、3月8日まで中国人の渡航を制限しなかったことです。政府の方針は『対応が遅い』と批判されましたが、昨年11月から2月下旬にかけて約184万人もの中国人観光客の入国によって、S型とK型が日本中に広がった。それにより、日本人は知らない間に『集団免疫』を獲得できた。日本人はすでに新型コロナを克服していたのです」

 ◆「370人全員が抗体を持っていた」

 そもそも「免疫」とは、体内に侵入してきたウイルスや病原体に対抗する防御システムを指す。ウイルスが体内で増殖を始めると、危険を察知した免疫システムが起動して「抗体」を大量生産する。抗体はウイルスの表面にとりつき、やっつけることにより、細胞への侵入を阻止する。

 抗体を持つ人が人口の50~70%を占めるようになるとウイルスが人から人へ移動できなくなり、やがて流行が終息するとされる。それが「集団免疫」である。

 ちなみにワクチンとは、毒性がなくなった、もしくは弱められた病原体を体内に注入することで免疫をつける医薬品のこと。冒頭で上久保さんが言ったように、感染により免疫があるということは、ワクチンを打ったのと同様のことだ。

 日本人が集団免疫を獲得した後、武漢で強毒化した「武漢G型」が日本に流入し、中国・上海で発生した「欧米G型」が世界に広がった。

 「武漢G型、欧米G型は日本にも入ってきましたが、すでに日本人はS型とK型で集団免疫ができていました。G型は感染力が強く、多少の流行は生じましたが、S型とK型のコンビネーションで防御しているうち、G型の集団免疫も達成したと考えられます。そうして集団免疫を獲得できたことが、日本の被害が少なかった最大の要因です」

 では欧米ではなぜ多くの被害が出たのだろうか。「カギを握るのはK型です」と上久保さんが続ける。

 「K型に感染すると免疫細胞の1つである『T細胞』が強化され、G型への防御力がアップします。しかし欧米は2月初旬に中国からの渡航を全面的に制限したため、G型に対抗するはずの弱毒のK型が充分に流入せず、強毒のG型の感染拡大を防げなかった。

NEWSポストセブン

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