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京大教授「日本人はコロナを克服。年末に終焉」説の論拠 (4/6ページ)

 S型は欧米に充分に流入していましたが、S型の抗体だけだと、かえってウイルスの増殖を盛んにする『抗体依存性免疫増強(ADE)』を引き起こします。欧米では、K型が入らなかったことにより、S型によってADEが起こり、重症者が増加したのです」

 日本とは逆に、中国からの渡航を早めに制限したことが仇となり、あれだけの被害を招いたのである。

 ここで1つの疑問が生じる。前述の通り、コロナに感染して免疫ができたのならば、「抗体」ができるはずだ。しかし、6月に厚労省が3都府県7950人に行った抗体検査では、東京都0.1%、大阪府0.17%、宮城県0.33%と、抗体を持つ人はきわめて少なかった。これは多くの日本人がコロナに感染して集団免疫を獲得したという「上久保理論」と矛盾するのではないか。

 「基準の問題です。抗体検査キットで陰性と陽性の境を決める基準を『カットオフ値』といいますが、その値はキットを作る会社が決めます。日本の場合、すでに発症して入院中の患者を基準にカットオフ値を決めたため、数値が高くなった。それにより、本来は抗体を持っている人まで『抗体なし』と判断されたと考えられます」

 抗体検査では、「IgG」という抗体値が重要だ。

 「ウイルスに初めて感染すると最初に『IgM』という抗体値が上がり、その後に『IgG』が上昇します。また、すでに免疫を持っている人が再感染した場合、IgGが先に上がります。すなわち、抗体検査でIgGが確認された人は、すでに感染して免疫を持っていることになります。

 実際、私たちの共同研究チームが10~80代のボランティア約370人の抗体検査をしたところ、全員が新型コロナのIgGを持っていた。これはすでに全員が感染していたことを意味します。“原因がよくわからないけどちょっと体調が悪いな”と身に覚えのある人は、感染して免疫を持っている可能性が大いにあるのです」

NEWSポストセブン

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