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京大教授「日本人はコロナを克服。年末に終焉」説の論拠 (5/6ページ)

 ◆「微熱が出るのは免疫がウイルスと闘っているから」

 一方で、「新型コロナの抗体は2~3か月で急激に減少する」との報告もある。中国・重慶医科大学らの研究では、患者の退院2か月後に症状があった人の96.8%、無症状の93.3%でIgG抗体が減少した。減少割合は半数の人で70%を超えた。上久保さんは「抗体が減少するからこそ、ウイルスとの共存が必要」と指摘する。

 「確かに抗体は時間とともに減少します。しかし一方で、一度免疫が作られると、その後に再度感染することで免疫機能が強化される『ブースター効果』が期待できます。だからこそ、時折感染して抗体値を上げ、下がったらまた感染するというサイクルを繰り返すことが重要です。ワクチンを繰り返し打つことで、免疫が強くなることと同じです。“絶対にコロナにかからない”という考え方では、免疫機能は一向に働きません」

 免疫を働かせるため何度も感染すべきというのが上久保さんの主張だ。現実的にも、感染は繰り返されていると上久保さんは指摘する。

 「すでに抗体を持っている人でも“喉にたまたまウイルスがいるケース”では、PCR検査をすれば陽性になります。それがいま急増中の無症状の人たちの正体です。ウイルスは検知されたけれど、免疫を持っているからほとんど症状が出ないということ。そのため『感染者』ではなく、『陽性者』と表現した方が私は正しいと思います。一時的に微熱や喉の痛みなどの軽い症状が出るのは、免疫がウイルスと闘っているからです」

 軽症や無症状が目立つ一方、コロナで重症者や死者が出ているのも事実だ。

 「もちろん、高齢者や基礎疾患のある人が新型コロナにかかると重症化のリスクがあります。S型やK型に感染しなかった人がいきなりG型に感染しても重症化しやすいでしょう。

 また、厚労省の通達により6月18日からどのような要因による重症化や死亡でも、PCR検査が陽性なら新型コロナが要因とみなされることになりました。例えば、心筋梗塞の持病があって死亡してもたまたま陽性だったら、新型コロナ肺炎による死亡とカウントされる。そうした統計の取り方で重症者や死者が増えている面があります」

NEWSポストセブン

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