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【菊池雅之 最新国防ファイル】日米共同「移転訓練」 「アジアの砦」維持する戦略上極めて重要な演習 (1/2ページ)

 米軍は、日本国内に陸海空海兵隊の拠点を、いくつも設けている。太平洋やインド洋、果ては中東まで展開するにあたり、在日米軍基地のある日本は、戦略上極めて重要だ。

 しかし、沖縄基地問題に代表されるように、それら米軍基地が、地元との対立の原因となっているケースがある。特に、騒音問題は度々取り沙汰されており、話がこじれると訓練どころの騒ぎではなくなる。そうなると安全保障上大きな問題となる。

 そこで、日本政府は、米軍による訓練が1カ所に集中しないように、他の基地や演習場へと振り分けることにした。それが、基地近隣住民への騒音軽減のための「移転訓練」だ。毎年度10回ほど行っている。

 米空軍嘉手納基地(沖縄県)や、米海兵隊岩国基地(山口県)、三沢基地(青森県)で本来行われるはずだった訓練を、航空自衛隊の基地などで実施することで、近隣住民の負担を少なくするのが目的だ。

 2020年8月24日から28日まで、千歳基地(北海道)において、日米共同訓練が実施された。嘉手納基地や三沢基地からやってきたF-15戦闘機やF-16戦闘機など8機が、空自のF-15戦闘機とともに、積丹半島西方沖や日高南方沖で訓練を実施した。

 空自と米空軍などが行う共同訓練は、従来行っている戦術技量の向上を目的とした訓練や移転訓練などを合わせると、増加傾向にある。参加機は、在日米軍だけでなく、米本土から飛来してくるケースも多い。その中には、戦術上極めて重要な爆撃機が参加することもある。

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