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“5つ星”の見返りとは? コロナ禍で再び注目される「やらせレビュー」の実態 (2/4ページ)

 その中の1人は、これまで1万5000ポンド(約210万円)相当の商品を受け取っており、レビューを終えた商品はオンライン・マーケットプレイス「eBay(イーベイ)」で転売。結局、2万ポンド(約280万円)を稼いだと報じられている。

 日本の公正取引委員会に当たる英国の競争・市場機関(CMA)は、レビューが購買行為に与える影響は、年間230億ポンド(約3兆円)にもなると試算している。また多くのアマゾンユーザーが、値段や送料に次いでレビューを購入の参考にしているとの調査結果もある。

 そこにやらせレビューもかなりの影響を与える。オンラインなどで売られている全ての商品のレビューのうち、58%にやらせが含まれているとの調査結果もあるくらいだ。

 今、コロナ禍でオンラインショッピングが増えており、米国では前年の同時期から57%も購入者が増えている。そしてそれに伴い、レビューの数も前年比で76%も増加しているという。

 ◆やらせレビューを巡る攻防

 やらせレビューを投稿する人たちは、SNSやメッセージングアプリを駆使して、欲しい商品を選んで業者などとつながってレビューするほか、メーカー側が5つ星のやらせレビューを投稿してくれるレビュアーを探すこともある。そこに業者が絡んでいるケースも少なくない。そして、無料で商品を受け取ったり、金銭を受け取ったりしてレビューする。ただこうした行為は、例えばアマゾンでは禁止行為だ。

 また、米UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)とUSC(南カリフォルニア大学)が公開した最新の研究調査によれば、Facebookには少なくとも23のやらせレビュー関連グループが存在し、それぞれのグループの平均メンバー数は1万6000人にも及ぶ。そしてこれらのグループに、毎日568件ほどの依頼がアップされているという。レビューの見返りとして商品購入額を全額返金したり、6ドルほどの支払いが行われたりしている。

ITmedia ビジネスオンライン

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