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“5つ星”の見返りとは? コロナ禍で再び注目される「やらせレビュー」の実態 (3/4ページ)

 誤解がないように言っておくが、アマゾンなどのレビューは基本的には信用できるものがほとんどだろう。だが、なかにはユーザーをだますようなたちの悪いものが紛れ込んでいるのも事実。これはアマゾンなどのECサイトにとっても非常に厄介な問題となっている。

 アマゾンもこの問題を放置しているわけではない。毎週1000万件のレビューの投稿があるが、投稿されてから公開されるまでに、常に「分析」の過程を介しているという。アマゾンのレビューに関する規約に違反するユーザーには、アカウントの停止や禁止、時には法的措置も取るらしい。

 やらせと戦っているのはアマゾンだけではない。米連邦取引委員会(FTC)は、2019年から、サプリメーカーや化粧品メーカーがやらせレビューを行っているとして訴えを起こして、レビューをやめさせている。サプリのケースでは、間にやらせレビューを商売にしている業者が入っており、罰金が科された。

 ◆やらせレビューを調べられるサービスも登場

 そもそも、今となっては日本人でも、極端に数が多いレビューや高評価があふれるレビューのほうが「なんだか怪しい」という感覚を持つようになっている人も少なくないのではないだろうか。人によって使途や期待値、価値観も違うのに、何千人もの人が短期間で一斉に5つ星の評価をする商品は慎重にレビューを見る必要があるかもしれない。商品そのものの評価以上に、何か別の思惑がある可能性もある。

 やらせレビューの問題は、単に競争の中で商品が正当に評価されないだけでなく、商品の欠陥が隠されたり、質が悪く危険な商品が世に出回ってしまう可能性があることだ。子ども向けの商品などならその悪影響は甚大である。

ITmedia ビジネスオンライン

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