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オレゴン未曽有の森林火災が「新・南北戦争」に飛び火する (3/3ページ)

 一方のバイデン陣営も、トランプ氏の人種差別的な発言や、警官による暴力を擁護するような態度を厳しく非難し、結果としてデモを煽る役を演じている。これでは対立も暴動も収まるはずはない。

 トランプ氏は、コロナ危機を過小評価し、その恐ろしさを公表しなかったことを暴露本で明らかにされて、ますます窮地に陥っている。20万人に迫る死者のなかでは黒人の割合が高い。この問題も左派やマイノリティの怒りを増幅させるだろう。

 9月末から始まるテレビ討論では、トランプ氏はこれまで以上に激しくバイデン氏を攻撃するはずだ。決して自分の間違いを認めず、言葉を極めてバイデン叩きを徹底する戦略が予想される。バイデン氏がこれに応戦すれば、国を真っ二つにする内戦状態が加速する。アメリカの歴史で唯一、本土が戦場になったのが南北戦争だった。黒人奴隷の是非が対立の根幹であったが、150年以上の時を経て、再び人種差別問題でアメリカは内戦に突入しようとしているのだろうか。人種問題が古典的階級闘争と深く絡んでいることもまた、150年前と何も変わっていないのである。

NEWSポストセブン

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