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菅内閣、新閣僚の顔ぶれとその狙い 官房長官に加藤勝信氏、防衛相には岸信夫氏、行政改革担当相には河野太郎氏、法相には上川陽子氏 (2/2ページ)

 防衛省を率いる岸氏は、外務副大臣や衆院安全保障委員長などを歴任するなど、外交・防衛に強い。加えて、超党派の議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の幹事長として先月、台湾の李登輝元総統を弔問し、蔡英文総統にも面会していた。

 伊藤氏は「米中対立が深まるなか、中国に変にゴマすりはせず、言うべきことは言う岸氏を選んだ。その方が逆に信頼される。その意味でも、実にバランスの取れた人事だ」と評価した。

 国民的人気の高い河野氏は当初、防衛相留任や官房長官起用も指摘されたが、菅政権の目玉「行革・規制改革」を担当する。自民党の行政改革推進本部長を務めるなど、党内きっての「改革派」で知られる。

 評論家の八幡和郎氏は「切り込みが鋭く、最適だ。行革・規制改革担当相は勇気のある人物でなければできない。菅氏が本気で改革の成果を挙げるとの意気込みを反映した人事だ」と分析する。

 上川氏は14、17年に続き3度目の法相登板だ。

 今年7月に検察トップの検事総長になった林真琴氏が2年前、法務省刑事局長から名古屋高検検事長に転出したのは、当時の上川法相の強い意向があったともいわれる。

 八幡氏は「2人の間にそうしたいきさつはあったにせよ、菅氏は、よく法務省の内情を知る上川氏の経験値を買ったのだろう。失敗をせず、仕事をする人を選んだ」と語っている。

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