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脱北女性の深刻な精神疾患、中国の調査で明らかに (1/3ページ)

 中国は、脱北者を難民とは認めず「経済目的の不法入国者」とみなし、逮捕すれば北朝鮮に強制送還する。過酷な処罰が待っていることを知りながら強制送還を強行する中国に対しては、国際社会から強い批判がなされ続けている。

 ただ、最近になって中国の態度に変化が生じつつある。脱北者を逮捕、追放するだけだった中国の公安当局が昨年12月、脱北女性を対象に聞き取り調査を行ったのだ。その結果が最近明らかになった。

 (参考記事:脱北女性の「強制結婚・人身売買」で中国に態度変化の兆し

 中国のデイリーNK対北朝鮮情報筋によると、遼寧省公安局は自国民と同居する脱北女性20人あまりを地域の派出所に登録させ、監視する仕組みを構築する過程で、女性に対する面談調査を行った。

 その結果、女性らがうつ病や不安障害に苦しめられ、精神的な安定が必要だという結論に達したという。

 脱北女性の精神疾患の理由として挙げられたのは、北朝鮮という抑圧的な社会での経験だ。北朝鮮では、個人より集団を優先することを強いられる。中でも「生活総和」のように、常に他人から監視され、批判される体制下に置かれ続けたことが、心理面で大きな影響を与えている。

デイリーNKジャパン

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