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脱北女性の深刻な精神疾患、中国の調査で明らかに (2/3ページ)

 北朝鮮では、すべての人が週1回以上、職場や学校などにおいて「生活総和」と呼ばれる自己批判を行う。自分の行動や考えの間違いを告白し、自己批判を行った上で再発防止策を示し、その後は相互批判を行うというものだ。事前に口裏を合わせて批判レベルを調整するなど、形骸化が指摘されているが、今に至るまで続けられている。

 中国に住んで15年になる40代の脱北女性は次のように吐露したという。

 「毎週行われる生活総和などの告発制度で、根本的に他人を信用できなくなる」

 「徹底した監視体制の下で、正常な対人関係を築けなくなるほど心理的な不安を抱えて生きてきた」

 これについて情報筋は、中国当局が脱北女性について、「北朝鮮社会で経験した悪い記憶のせいでパーソナリティ障害、不安障害、偏執病的障害を抱えている」と見なし、中国国内においても攻撃的な行動を見せることが多いとの結論に達したと伝えた。

 また、脱北過程や強制送還されるかもしれないという不安やストレスに起因するうつ病の状況も深刻だ。

 ある女性は、家族との別れと申し訳なさによる不安症状を訴え、北朝鮮に残してきた家族を懐かしむ一方で、罪悪感から連絡もできないと嘆いたという。

 (参考記事:北朝鮮、拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も

デイリーNKジャパン

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