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脱北女性の深刻な精神疾患、中国の調査で明らかに (3/3ページ)

 生活習慣や言語の違い、適応過程での苦労などによる心理的な不安も少なくない。たとえ結婚相手が民族的に同じ中国朝鮮族で、同じ朝鮮語を使っていても、北朝鮮のそれとは大きく異なる。ましてや相手が漢民族ならなおさらのことだ。

 また、中国人男性との結婚は人身売買の結果として行われたが、そのことにより自己肯定感が低い人も多いという。人身売買と同時に性暴力の被害に遭っている犠牲者がいることも決して看過できない。

 中国当局は脱北女性の状況に同情を示しつつも、「北朝鮮とも韓国とも接触するな」「逃げるなど考えもするな」と警告したという。警察も含めた地域社会全体が、中国でも当然違法である人身売買を隠蔽すると同時に、波風を立てないことと引き換えに保護しているということだろう。「大きな檻の中にいる限り、お前は自由だ」と言い渡したも同然だ。

 (参考記事:食事抜きで「淫らな行為」強要…北朝鮮女性の人身売買被害

デイリーNKジャパン

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