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ドキュメント新内閣…瞳潤む菅首相 岸田派議員は「カビ臭内閣」と揶揄 (1/2ページ)

 歴代最長政権が幕を閉じ、前首相の安倍晋三から第99代首相の菅義偉(すが・よしひで)(自民党総裁)へと7年9カ月ぶりに首相官邸の主が交代した。日本政治の節目となった16日の動きを追った。

 ■「国民に感謝」 午前9時前 安倍前首相

 東京・赤坂の衆院議員宿舎で暮らす菅は、普段通りの朝を過ごした。午前6時46分、秘書官を伴って周辺を40分近く散歩した。続いて、永田町の首相官邸の裏手にあるザ・キャピトルホテル東急のレストランで小一時間、朝食を兼ねて秘書官と打ち合わせを行った。

 8時44分に出邸し、玄関ロビーで待ち構えた報道陣に向かって頭を下げながら「おはようございます」と2度発した。

 その11分後、この時はまだ首相の安倍も官邸に入り、感極まった表情で記者団の取材に応じた。

 「経済再生、国益を守るための外交に一日一日、全力を尽くしてきた。全ては国民の皆さんのおかげです。感謝申し上げたい。一議員として菅政権を支えていきたい」

 ■穏やかな笑顔で去る 午後0時42分 安倍前首相

 9時3分に始まった最後の閣議で、安倍内閣は総辞職した。安倍は政権を支えた閣僚たちに謝意を述べ、予定時間をややオーバーして終了。福島県選出で法相だった森雅子は「感動的だった。福島(復興)のことにも言及してくれた」と語った。

 午後0時42分、安倍は官邸を後にした。玄関ホールでは菅ら官邸幹部や職員の総出の見送りを受け、女性職員に花束を贈られた。万雷の拍手で賛辞を贈られると、大きな重圧を抱えた7年9カ月に公の場ではあまり見せなかった穏やかな笑顔で、手を上げて応えた。