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ドキュメント新内閣…瞳潤む菅首相 岸田派議員は「カビ臭内閣」と揶揄 (2/2ページ)

 ■目を潤ませ… 午後1時45分 衆院本会議で菅首相を指名

 菅を首相に指名する衆院本会議は午後1時開会。菅は秘書官、警護官(SP)、記者団ら大勢を引き連れ、本会議場に向かった。その数歩後ろには、かつての「首相候補の本命」で今は立憲民主党所属の小沢一郎が静かに歩いていた。

 「菅義偉君を内閣総理大臣に指名することに決まりました」。1時45分、衆院議長の大島理森が宣言すると、菅は硬い表情のまま立ち上がって5度、深々と頭を下げた。瞳は潤んでいた。

 本会議を終え、議場から出るマスク姿の安倍の表情は普段と変わりなく見えたが、ぞろぞろと続く記者団の姿はなくなっていた。

 ■「解散、明日でも結構」 自民・二階氏

 菅はその後もあわただしく、国会議事堂内の各会派の部屋へのあいさつ回り、新閣僚の呼び込み、皇居での親任式などに臨んだ。

 総裁選で敗れ、党政調会長の要職から外れた岸田文雄は「自民党の一国会議員としてしっかりと内閣を支えていきたい」と述べた。新内閣のネーミングを問われると「いいかげんなことを言うと評判を落とすので、丁寧に早急に考える」と慎重に答えたが、岸田が率いる岸田派(宏池会)議員はこう皮肉った。

 「(内閣の面々が)再任も多く、代わり映えしない。『カビ臭(くさ)内閣』だな。衆院解散・総選挙をやるような陣容にはみえない」

 与野党議員は菅がいつ衆院解散を打つのかと臆測をめぐらせている。幹事長の二階俊博は首相指名後、NHKの中継インタビューでこう語った。

 「首相自身が熟慮して判断すればいいことであって、党はいつ解散があっても対応できるように準備を整えている。明日からでも結構ですよ」

 総裁選での菅勝利の立役者として新政権で影響力を増す二階の言葉は耳目を集める。(田中一世)=敬称略 (産経新聞)