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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び》「密」が魅力の社員研修を完全オンラインに (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、いろいろなことをリアルからオンラインに切り替えてきたが、関わる中でも最大の案件が15日始動した。

 それは、産経新聞社も連なるメディア・コングロマリット「フジサンケイグループ」内のさまざまな会社の中堅社員が参加する「中堅社員合同研修」をまるごとオンラインに移す試みだ。運営メンバーの一人として、2月から準備をしてきた。

 昭和60年に始まったこの研修は、普段の仕事や会社の枠を越え、少人数の班ごとに半年程度、自由なテーマで研究を行う。テレビやラジオ、不動産、通信販売など多様な社員が集まる初顔合わせは合宿が恒例で、同じ釜の飯を食べて飲んでいろんな話をして絆をつくるのが醍醐味(だいごみ)だった。

 だが、合宿も同じ釜の飯も古き良き「密」の極み。とてもそのまま実施できない。では、状況を逆手にとって、あえて一度も会わずにオンラインで力を合わせて何かを作り上げ、自分の会社に「新しい働き方」をリードできる知見を持ち帰ってもらおう。そんなコンセプトが決まった。

 研修参加者が集まる基本のツールは、テレビ会議などチームでの仕事に便利なプラットフォーム「Teams」。加えて企業の人材育成をサポートする「インソース」(東京都千代田区)とグループ会社「ミテモ」(中央区)の手も借り、キックオフ研修では新しい会議ツール「Remo」も使用する。

 事前にテストを繰り返し、いよいよ15日、会社も担務も異なる30~40代の27人がネット上で顔を合わせたのだった。

 Remoでは、少人数で会話できるテーブルが画面上に多数配置され、簡単に回遊できる。休憩を兼ねたオンラインランチでは「10分間無言が続いた」というテーブルもあったようだが、ファシリテーターの森本康仁さんに「意見を言うときは背景も説明しよう」など対話のポイントを聞き少しずつ話が弾み始めた。