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【長谷川幸洋 ニュースの核心】官僚に手強い加藤・河野コンビ 役人にとっては相当手強い内閣に? (2/2ページ)

 一方、行政改革・規制改革担当相には河野氏が起用された。加藤氏が「敵を知る参謀」とすれば、霞が関への「斬り込み隊長」役は河野氏、という役割分担だ。河野氏は、原発問題や最近のイージス・アショア見直し問題での姿勢に示されたように、固定観念にとらわれない発想と行動力で知られている。

 河野氏が行政・規制改革相に就任するのは2回目だ。今回は「改革最優先の菅首相」という強力な後ろ盾を得て、前回にも増して、大胆に行政と規制の網に斬り込んでいくだろう。そうなると、官僚が妥協を求めて駆け込むのは官房長官になる。

 内閣府特命担当大臣として、河野氏の上司は職責上、官房長官の加藤氏であるからだ。そこで、もしも官房長官が霞が関事情に疎い人物なら、官僚は得意の屁理屈を駆使して、相手を煙に巻こうとするに違いない。だが、加藤氏が相手となると、簡単ではない。「屁理屈の技術」に長けた点で、財務官僚の上を行く役人はいないからだ。

 かくて、加藤、河野両氏は改革に最適のコンビになる、と期待したい。菅首相は2人の働きぶりを見て「次の時代」を見据えるはずだ。

 ■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。

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