記事詳細

米駐日大使にケネス・ワインスタイン氏 米上院が承認

 ドナルド・トランプ米大統領が、次期駐日米大使に指名した保守系シンクタンク「ハドソン研究所」所長、ケネス・ワインスタイン氏(58)が注目されている。トランプ政権中枢に太いパイプを有し、安倍晋三前首相とも近く、対中国、北朝鮮問題でも厳然とした姿勢が目立つ。拉致問題にも言及するなど、菅義偉政権下での「日米同盟の深化」が期待される。

 「官民問わず、幅広い日本の関係者と人脈を構築している」「現在の強固な日米同盟の発展に貢献していただける」

 加藤勝信官房長官は23日の記者会見で、米上院外交委員会が前日就任を承認したワインスタイン氏を、こう歓迎した。

 ワインスタイン氏は、シカゴ大学やパリ政治学院などで学び、ハーバード大学で博士号を取得。1991年にハドソン研究所に入り、安全保障や外交政策を研究してきた。

 米国のシンクタンクの多くが「中国マネー」の影響からか中国寄りになるなか、ワインスタイン氏率いる同研究所は、マイク・ペンス副大統領が中国批判の演説(2018年10月)をするなど、矜持(きょうじ)を保っている。

 ワインスタイン氏は8月上旬、米上院外交委員会の公聴会で、中国や北朝鮮を念頭に、「日本がより大きな責任を担うように促す」と証言し、日米同盟における日本の役割拡大の必要性を強調した。

 米国政治に詳しい拓殖大学海外事情研究所所長の川上高司氏は「ワインスタイン氏は非常に知日派で、スタンスは『アメリカンファースト』『反中』。トランプ大統領とも長年の親友関係にあるとされる。これまでは『安倍-トランプ』関係があったが、菅政権になって日米のパイプを補う重要な役割になると考える。米大使館の仕事も従来以上に増え、中国との経済的なデカップリング(切り離し)の要請も強まるだろう」と語った。

関連ニュース