記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】派手さないが、隙もない菅内閣 規制改革は河野氏が最適任 岸防衛相は中国牽制の狙いも (2/2ページ)

 マスコミはほとんど報道しないが、菅首相は電波利用料について言及している。テレビ各局などの払っている電波利用料は、本来のオークションをやっていた場合の「適正価格」に比べると、一桁以上低いとされ、NHKですら20億円程度だ。河野氏はこのあたりの事情を詳しく知る政治家だ。

 岸氏は、安倍晋三前首相の実弟であるがゆえに、これまで入閣機会を逃してきた。しかし、尖閣問題など安全保障に精通している実力者だ。しかも、日本と台湾を結びつける重要人物だ。この閣僚人事に対して早速中国が反応し、「日本が台湾と関係強化をしないことを希望する」と中国外務省報道官が述べた。

 この中国の言い分は、日本に対する内政干渉であるので、日本として正々堂々と台湾との関係を強化すればいい。自民党の役員人事では、二階俊博幹事長が留任したので、対中戦略は安倍政権と同じだろう。

 だが、中国との関係は同じでも、岸氏を防衛相に任命したことは台湾との関係強化というメッセージになる。

 マスコミ受けする女性閣僚や民間人閣僚などの派手さはないが、隙もない。コロナも10月あたりには波が静かになってくれば、そろそろ解散風が吹き出しそうだ。となると、11月までに、大阪都構想の住民投票と同日で衆院選があるかもしれない。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

関連ニュース