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深刻な「コロナ鬱」 全国の医師調査「精神疾患が増加」4割が回答 専門家「散歩などのメリハリは精神面にプラス」 (2/2ページ)

 一方、警察庁が公表した8月の自殺者数の速報値では、全国で前年同月比15・3%増の1849人だった。男性が60人増の199人だったのに対し、女性は186人増の650人だった。

 「経済的な問題で死を考える人もおり、自殺イコール精神疾患(例えば、鬱病)とはいえないが、『抑鬱状態』がみられて、自殺に至ると考えられる場合が多い」と指摘するのは、近畿大学病院メンタルヘルス科の白川治教授(精神医学)だ。

 男性と女性の自殺の背景について、「男性は社会の中の役割意識に敏感だが、女性は人間関係を重視して、関係が立ち行かなければ追い詰められるという構図はある」と分析する。

 周囲はどう対応すればいいのか。前出の白川氏は、「『死ぬしかない』と思いつめないためにも身近な人の支えが大切だが、困ったことがあれば受けとめることができるなど、温かく寄り添うという姿勢が大事だ」と語った。

 前出の藤井氏は、「自分の現状や今後に向き合う時間が多すぎると精神を病む例もある。周囲の人と一緒に外出や食事をしたり、散歩や遠くへの買い物などでメリハリをつければ、身だしなみなど外向きの自分になるため、メンタル面にもプラスになる」とアドバイスした。

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