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【永田町・霞が関インサイド】米大統領選、トランプ氏の猛“口”撃からバイデン氏は身を守れるか (2/2ページ)

 ところが、今回は様相が変わった。ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニア、フロリダ、テキサス州など両候補の支持率が拮抗(きっこう)しており、討論会の「勝敗」が11月3日の大統領選を大きく左右することになる。

 この間の米中技術覇権をめぐる抗争の激化の中で、トランプ氏は「バイデン民主党=中国に弱腰、バイデン大統領=中国の思うツボ」という図式を作ろうとしている。

 と同時にトランプ氏は、テレビ討論会でバイデン氏に対する否定的な意識を高めることで、ある種の「不美人コンテスト」に持ち込む戦略である。

 いわく、白人警官の黒人男性暴行死事件を契機とした「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命は大切だ)」運動支持のバイデン氏は、左派の暴動誘発を容認する弱い指導者である。

 いわく、バイデン氏が「大統領選はスクラントン(=出身地の労働者の街)対パークアベニュー(=ニューヨークの富裕層地)の戦い」と述べたことを、「米国を裏切った」と断じた。なぜか。トランプタワーはパークアベニューではなく5番街であり、以ってバイデン氏は「認知症」である。

 バイデン氏が討論会で、トランプ氏の凄まじい口撃から自らを守れるのかどうか、この一点に尽きる。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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