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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び》友人からの依頼…現代の「保証人」の在り方を考える (1/2ページ)

 インターネットを介して知り合った友人から、「保証人になってくれないか」と頼まれました。久々の同級生からの連絡は宗教かマルチ商法の勧誘だから気をつけろ、とそこそこ警戒心の高い私。よほど深い関係でない友人からの「保証人」依頼は本来であれば問答無用でお断り案件です。

 ところが、話を聞いていくうちに、思うところがありました。そもそも友人が頼んできたのは、転職した会社に提出する「身元保証書」の保証人。借金の保証人とは違います。入社後に会社に経済的な損害を与えた場合に連帯して賠償責任を負うものですが、効力は最大で5年。働きが悪いとか仕事をこなせないとかいったことは一般的には「損害」には当たらず、会社の金を横領したとか顧客名簿を持ち逃げしたとか、そうした場合に責任の一部を問われることがあるようです。

 私は新卒で今の会社に入ったので、同様の保証書にはおそらく親か兄弟か親戚がサインしてくれたのではないかと思います(そもそも記憶にありません)。しかし、友人は30代半ば、親兄弟とは疎遠で親しい親戚もいない。何人かの友人に頼んでみたものの、「保証人」という言葉に全員腰が引けてしまい、見つからないとのことでした。

 企業によってはこうした「保証書」の提出を求めないところもありますし、保証人を親族に限るところもあるそうです。しかし、この少子高齢化の日本で、成人して何年もたった親戚と定期的に連絡を取り、転職先でのふるまいに補償を了承する親族はどれくらいいるでしょう。定年延長により働く期間は長くなり、40代、50代の転職もまれではありません。親や親しい親族が存命でない例も多いでしょう。そうした時代に果たして、転職時の「身元保証書」の義務付けは適しているのか疑問が残ります。