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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】星の明るさが変わる?謎の現象 異例の減光「ベテルギウス」 (1/2ページ)

 最もめだつ冬の星座、オリオン座の左上に輝いている1等星ベテルギウスが、再び急速に暗くなっている。いったん明るさを取り戻したが、ここ数カ月で再び暗くなっているのだ。

 もともと、ベテルギウスは「脈動する半規則型変光星」だ。変光星として、5・9年と14カ月の2つの周期がある。

 だが、今回の減光はいずれの周期ともずれていて、異例のことだ。2019年末頃からベテルギウスは大きく減光し始め、2020年1月までにベテルギウスの視等級は0・5等級から1・5等級へと約2・5倍暗くなり、1月30日には2等星にまで暗くなった。この減光でベテルギウスは明るく見える恒星の上位10位以内から20位以下にまで落ちた。近くのおうし座のアルデバラン(0・86等級)よりも暗くなってしまったのだ。

 この減光の原因には諸説がある。「ベテルギウス自身が放出した塵」が地球への光を遮ったか、または「表面に生じた黒点」などの説である。いまのところは前者の説が有力だ。

 この説はベテルギウスから出たプラズマが冷えたことで数百万キロほど離れた塵の雲ができ、ベテルギウスがその雲に隠されて減光が観測されたというわけだ。

 しかし、この説をとるにしてもナゾは残る。この活動ではベテルギウスの通常の2倍に相当する質量の塵が、しかも南半球だけで放出された異例なものだった。ベテルギウスは太陽の3000万倍のペースで質量を失っているのもナゾだ。

 冬の星座オリオン座は、いまは昼間の空に昇っている、だから地球からの観測は難しい。この冬にさらに何が起きるか、注目が集まっている。

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