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中国「台湾スパイ数百件摘発」 香港デモ参加者が公開懺悔も  (2/2ページ)

 未決囚用の服を着た李氏は番組で「過去に多くの過ちを犯し、申し訳ない。祖国を傷つけてしまった」と謝罪。続いて登場した国家安全当局の幹部は「台湾独立勢力が言う民主と自由は嘘であり、香港を混乱させて独立をたくらんでいるのが真実だ」と決めつけた。

 中国当局が、逮捕した民主活動家らをテレビの番組上で公開謝罪させ、中国側の主張を口写しで言わせるのは常套(じょうとう)手段だ。また李氏が撮影した武警の訓練は、香港のデモ隊に対する中国当局の威嚇という側面が強く、当時は国内外のメディアが動画も含めて報道しており、「国家秘密を国外勢力に提供した」とする中国側の主張には無理がある。

 台湾で対中国政策を主管する大陸委員会は11日、李氏をめぐる中国側の報道について「悪意ある政治宣伝で、無実の台湾人をスパイ行為の罪に陥れるものだ」と非難する声明を出した。

 中国メディアは2018年にも100件余りを摘発したとする台湾人スパイの摘発キャンペーンを報じたが、今回も含めて実態は不明だ。(産経新聞)