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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】宇宙に満ちている人工衛星のかけら 放出された物体や液体の一部は放射能…いずれは地球に落ちてくる (1/2ページ)

 気象衛星の「ひまわり」やGPS(全地球測位システム)など、人工衛星は現代の生活に欠かせない。全国の地震や火山の観測データも、人工衛星経由で即時に集められる時代だ。

 現在、稼働している人工衛星は約1700ある。一方、任務を終えたり故障したりして放置されている衛星は約2600もある。

 そして、人工衛星の「かけら」として地球のまわりには少なくとも50万個が漂っている。70万個に達するのではないかという説もある。多くは人工衛星同士が衝突して発生した破片だ。そのうち2万個は10センチ以上の大きさで、相対速度が大きいから、宇宙飛行士や人工衛星にとってとても危険なものだ。

 現実に衝突も頻繁に起きている。大きなものでは、2009年、米国の「イリジウム33」とロシアの「コスモス2251」が衝突した。そのときの相対速度は時速4万キロメートル。弾丸よりもはるかに速い。2機の人工衛星とも破壊され、数百個以上もの10センチ以上の破片がばらまかれた。

 このほか中国による意図的な破壊もある。軍事衛星を打ち落とす2007年の実験では、危険なかけらの数を2倍にもしたと推定されている。

 また約30機もの人工衛星が原子炉を持っているのも大きな問題だ。放射性物質が漏れ出す危険性がある。宇宙の原子炉には「地元の反対」はないから、打ち上げ国のやり放題なのだ。

 原子炉は、太陽光発電では足りない大電力の用途、たとえば高解像力のレーダーを持つスパイ衛星に使われている。

 1965年に米国が打ち上げた「SNAP 10-A」は原子力宇宙船の実験機だ。30キロワットの発電能力がある。

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